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子とSecretOr(Seと略)遺伝子により規定される。Le遺伝子型はLe/Le、Le/le、le/leに、Se遺伝子型はSe/Se、Se/sej、sej/sejに大別され、le型にはle1とle2の2種類ある。Le・SeはLewis式血液型を表現させる酵素活性を有するが、le・Sejはその活性がないもしくは乏しい。前記対象の一部の者の末梢血からDNAを抽出し、PCR−RFLP(Polymerase chainreaction−Restriction fragmentlength poly morphism)法1、2)により、Le遺伝手型およびSe遺伝子型を上記のように分類した。今回は例数が少ないため、le型はle1とle2に分けず、またLe/LeとLe/le、Se/SeとSe/sejを一括し、この遺伝子型別にH.pylori感染率を算定した。
5)腸上皮化生粘膜におけるLewis式血液型の免疫組織学的検討
前記対象のうち、次の3条件を満たす16名を選出した:?@病理組織学的に体部大弯が胃炎像を呈し、さらに幽門前庭部大弯に腸上皮化生が確認された例、?A迅速ウレアーゼ法および血清抗体法陽性のH.pylori感染例、なおかつ?BLewis式血液型の表現型がLea−b+を示す者。この症例の粘膜を用い、ストレプトアビジ

 

 

 

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